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泉美木蘭
2025.5.28 15:48

朝日新聞が社説で皇統問題に言及!

朝日新聞が社説で、皇統問題を取り上げ、
「国民が広く共有する価値観を大切にしながら、
将来の女性・女系天皇をことさらに排除しない方向で
議論をまとめるのが望ましい」

「天皇が憲法1条にうたわれる『日本国民統合の象徴』
である以上、天皇やそれを支える制度に、
社会が克服しようとしている男女不平等が投影されるのは
適切ではないのではないか」

と書いています。

朝日新聞(社説)
皇室制度のあり方 女性・女系 将来の道閉ざさずに
https://www.asahi.com/articles/DA3S16223119.html?iref=pc_opinion_top__n

 

個人的には、

「社会が克服しなければならない男尊女卑を
強く投影させるような
議論のまとめ方をしていいのか」

と書いてもらえたら、よりグッとくるところですが、
読売に続いて、朝日が主張してくれるのは嬉しい!

朝日新聞が、憲法上の整合性のところで書いている
「人類普遍の原理」
なるものが存在するのか、
私は疑問に思っていますが、

国家の権威を担っている皇室が、

「皇族男子を輩出する旧宮家という名家」
「国民なのだが妻・母は皇族、という境遇の方」

など、
新たな身分のようなものを設ける制度によって
存続する存在になってしまったら、

すべての国民を平等に扱い、
すべての国民の安寧を祈られる皇室という
一君万民の物語は崩壊してしまいます。

それが、朝日新聞の言う、憲法の抱えた「不整合」を、
「負に偏った不整合」として大きく際立たせてしまうことになり、
皇室への敬愛を損なわせる原因になると思っています。

そもそも「女性が天皇になること」に「反対」するのは6%だけ。
取り残された産経新聞は、その6%にすがるしかないんだなぁ…

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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